悪夢のサイクル [読書]
現在の格差社会を作ったのは、やはり規制緩和をおし進めた人たちの責任が大きい。
そういうことをきちんと説明してくれている本。
目からウロコが落ちます。
本の中、額に汗して稼いだ労働の対価としての金銭を「お金」、投機などで上がった
利益を「マネー」と区別して記述しているのも納得。
簡単に言えば、今の市場原理主義経済は、金持ちの権益を守るためのものである
ことがわかります。
結局は、借金を早く返す為に、なんでもかんでも規制緩和、民営化すればいいという
ような方策をとってきたようです、どうもこの国は。
デモその借金は誰が作ったのでしょうか?国民のほとんどは、文句も言わずせっせと
がんばって働いてきたのに、老後に不安を抱かざるを得ない社会というのは、人を使い捨て
だと思っているとしか思えません。
竹中平蔵や旗振り学者がいくらなんと言っても、真理はそういうことなのです。
今回の豚肉の脱税130億円事件の金も、安倍普三の後援会にちゃんと流れているでは
ありませんか。見つかったから返したそうですが、問題にならなかったらそのままだったの
でしょう。
金、金、金(マネー、マネーマネー)の風潮が、日本をこんな国にしてしまいました。
子どもたちには、投機の仕組みを教えるのではなく、労働の素晴らしさ、公共心をぜひ教え
ましょう。
フィンランドはじめ北欧の国々はすでに取り組んでいて、成果をあげているようです。
改めて権力者どもの腐った性根に怒りを感じたが、内橋さんのような方が、こういう本を書いて
くれてほんとうに心強く感じた。
学ぶ心を忘れず、ちっぽけな力でも手を取り合って、争いのない、生きる喜びが感じられる
社会になればなあ!
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