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本郷菊富士ホテル [散歩]

 

12月に伊藤野枝を題材にした朗読公演をやる事になったので、先日取材をかねて本郷を歩いた。

もう秋だというのに、汗ばむような天気だった。

本郷三丁目駅(丸の内線、大江戸線)を背にして、右手に東京大学を見ながら歩いていくと、

昔ながらの写真屋や眼鏡、帽子屋などが軒を連ねている。

目的の「菊富士ホテル」に行く前に、せっかくなので「赤門」を見てきました。

近くを歩いている若者はみんな東大生に見えてくる。

少し戻って「菊坂」を下って行くと、一葉の案内板が・・・・・・。「にごりえ」の世界だ。

坂の途中に、女子美跡、振袖火事の火元、近代文学発祥の地などいろんな表示がある。

さすが文京区、教養にあふれている感じ(イメージです)

そしてちょっと探しましたが、ありました。

「本郷菊富士ホテルの跡」の碑。

宿主の羽根田夫妻がよく面倒を見てくれたので、多くの文人たちが世話になった伝説のホテルだ。

碑に書いてあるように、様々な人たちがここに寄宿し逗留し、語り、酒を飲み、創作し、笑い、泣き

挫折し、傷つき、仲間と語り、恋をし、喜び、栄光を掴み取り、生活したのかと思うと、感慨深かった。

つわものどもが夢の跡・・・・・・隣にはマンション(住居?)が建っていた。

伊藤野枝と大杉栄も、この坂道を歩きながらいろんなことを語り合っていたのだろう。

 

近くには、小さな商店街がありました。

もはや歴史上の人たちの、息遣いが聞こえてくるような小散歩でした。

 

本郷菊富士ホテル―文壇資料 (1974年)

本郷菊富士ホテル―文壇資料 (1974年)


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G-キック

また秋の衣替えの季節になりました。
今年も「もう十月!」です。
「伊藤野枝」については高校の日本史で習った「無政府主義者」というくらいの知識しかありませんが、朗読劇ではどのような内面が表現されるのか興味深いですね。
頑張って下さい。
by G-キック (2007-10-03 19:00) 

呑亀

伊藤野枝の劇頑張ってください。すごい女性ですよね。甘粕は嫉妬したのでしょうか。写真の中に樋口一葉もあり彼女も24歳くらいで夭逝した天才を思うと現在の女性はどうなのでしょう。「たけくらべ」「にごりえ」など男女の機微をあの若さでよく描けたものと感心します。今度ご一緒に散歩願います。
by 呑亀 (2007-10-03 19:11) 

kaz-i

>G-キック様
ありがとうございます。
ようやく上演の運びとなりました。
これから稽古を積み重ねていきます。
本番是非いらしてください。
by kaz-i (2007-10-04 09:11) 

kaz-i

>呑亀様
久々の散歩~銭湯行きますか!
相撲界も騒然としてきて、なんだか見る気がしなくなり
(陰ながら応援はしますが・・・・・・)、野球もそろそろ終戦
、これからは気持ちをラグビーと駅伝にシフトし、とにもかく
にも年末の本番に向け、日々準備しています。
by kaz-i (2007-10-04 09:15) 

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