筑紫哲也さん逝く [追悼]
戦後、高度成長、学園紛争、バブル崩壊、グローバル化、そして
9.11、金融崩壊、オバマ大統領誕生・・・と様々なできごとが
ありました。
豊かさだけの追求で、置き去りにされそうになった価値観、もの
言えぬ人々。
筑紫さんは、そういったものの代弁者だったような気がする。
いつもニコニコして、暗い海を照らす灯台のような存在。指針のひとつ。
多数派に押し流されようとする時、こんな考え方もあるよ、と見守って
くれているかのような、そんな存在。
何のかかわりもないが、ずっとテレビで見ていたので、いつもそばに
いるかのような気がしていた。
そして、何事にも始まりがあれば終わりがあるということを、あらためて
気づかせてくれた。
人は生まれ、いつか必ず死ぬのだと。
心よりご冥福をお祈りします。
本日「フェデリコ!」初日です。
筑紫さんに、いつか見て欲しかったなあ。
ロルカも芸術を通して、物言えぬ者たちの嘆きや、叫びや、苦悩
を代弁していたのではなかったか。
心して初日を迎えます。
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