人形浄瑠璃 [芝居・ステージ]
お恥ずかしいが、生を見たのは初めてかもしれない。
友人に誘われ、名古屋・新栄(しんさかえ)の芸術創造センターに先日行きました。
あらためて、人形浄瑠璃というものは不思議な演劇だなあと思いました。
人間が操っているのに、だんだん中身に引き込まれていくと、黒子の存在を忘れる。
ふと、黒子の存在を思い出すと、人形の後ろに立っていてとても不気味だ。
人形の足の動きがまた丁寧で、ちゃんと履物を履いたり脱いだり細かくこだわっている。
表情がないのに、表情が豊かだ。人間の俳優もうかうかできないなあ。
演目は仮名手本忠臣蔵のお軽と勘平のくだり。山崎街道を横切る猪が可愛いらしい。
忠臣蔵という日本人のバックボーンともいえるストーリーだからまた、余計引き込まれた
のかもしれない。息を飲んで舞台を見つめていた。
第2部は狂言で、太郎冠者が主人と一緒に嫁さんを探す話。
なにかヨーロッパの主従関係を思い出させる。そうかドン・キホーテとサンチョ・パンサにも
似ている。
愛らしい美人のお姫様とかわいらしい醜女の対比も面白い。
人形浄瑠璃に、はまりそうだ。
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