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感謝の祈り [芝居・ステージ]

 

長崎「祈り」コンサートが終わって1週間が経ちました。

このコンサートでは構成・演出という立場で関わってきましたが、様々な

出会いの中から生まれたコンサートでした。

第2の故郷といえる新宿の仲間たち、地元の協力者や同窓生、恩師たち、そして

肉親。様々な支えがあってコンサートは開かれました。

そしてヴァイオリンの河村さん、コントラバスの白土さん、ピアノの上尾さんの見事な

アンサンブルと魂を込めた素晴らしい演奏。

「祈り」の心を持つ素敵なお客様が一体となっていいコンサートになりました。

 

「河村典子のバッハを聞く会」のOさんからコンサートに寄せて文章をいただきましたので

ここに転載させていただきます。

 

【長崎「祈り」コンサートに寄せて~ 】

 

河村典子さんが、「一人のヴァイオリン奏者として原点に立ち返ってみたい。

バッハの音楽があり演奏する私がいる。そこに、思い思いに耳をかたむける聴衆

の方々が居る親密な空間があったらこんなに幸せなことはありません」との思い

から、「ヴァイオリンひとり 無伴奏ヴァイオリン連続演奏」をはじめたのは

20059月、札幌からでした。

コンサート・ホールのみならず、カフェ、レストラン、バー、教会、お寺、学校、

さまざまなところでバッハを弾いて、さまざまな人が河村典子さんが弾く

バッハに出会い、その音楽を聴いた人が、ここでも弾いてあそこでも弾いてくだ

さいと、演奏の場と出会いは、さらにひろがっていきました。

バッハの音楽には、ことにヴァイオリンのソナタとパルティータには、敬虔な

と形容する以外ないような信仰心、そして祈りがあります。

河村典子さんの、ヴァイオリンひとりのバッハを聴いたなかに、ここ、長崎市

出身の演出家がいました。

長崎は、まず日本におけるキリスト信者の最初の受難の地であり、66年前にお

ける人類最初の受難の地であり、祈りのおもいがもっとも深い土地です。

その長崎の地で、河村典子さんがバッハを弾き、多くの人に聴いていただきた

いとかんがえるのは自然のなりゆきでした。

今回の「長崎 祈り コンサート」が実現するには、いくつもの出会いがあり

ます。

まず河村典子さんとバッハの出会い。そして、長崎出身の演出家井原さんと、

かれを、河村典子さんのバッハを聴きに行こうと誘ったバーの久保田さん。演出

家のおもいと趣旨をくんでくださった野下神父。コンサート企画を実行に移し、

多くの人びとをここ、中町教会に集めるためにあちこち駆け回ってくれた井原さ

んをはじめとする長崎の人びと。きょうのバッハを聴きにきてくれた長崎の人び

と、バッハを聴きに長崎にきてくれた東京の人びと。

そして、これらの人びとの出会いの、いわばもととなった、長崎の地。

ヴァイオリンはどこででも弾くことができます。バッハもどこででも聴くこと

ができます。コンサートもどこででも開くことができます。

しかし、「長崎 祈り コンサート」は、きょう、20111119日、ここ、長崎は

中町教会の聖堂におけるバッハだけです。

みなさま、ごゆっくりお聴きください。

 

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中町教会は原爆で外壁だけを残し破壊されました。

それから66年を経た今その場所で演奏をすることの意味を考え、そして3月11日の

東日本大震災の被災者の方々、世界中でまだ終わらぬ争いや災害に苦しむ方々

に思いを寄せ、平和を祈りました。

長崎の高校生平和大使の皆さんはこう言って活動されています。

「微力ではあるが無力ではない」  

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今年もあと1か月近くとなりました。

応援していただいた方々、関わっていただいたすべての方々、お客様に感謝するとともに、

改めて平和への祈りを捧げます。

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(版画:小﨑侃)

 

 

 

 

 

 

 


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