プラットホーム

  

 

　　　　　　　　　　　　　

プラットホーム

• 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
• 発売日: 2002/09/25
• メディア: DVD

 

 

 

ジャ・ジャンクー監督作品。

 

新作「世界」が公開中（銀座テアトルシネマ）

のこの監督の映画は見たことがなかったのでＤＶＤを見る。

 

世界の映画賞もたくさん取っている監督で、若き巨匠といったジャケットの

紹介文に映画の期待が高まる。

 

 

が･･････!!

 

アンゲロプロス「旅芸人の記録」のように、ワンシーンが長いのだが、

登場人物の背負っているものが、「旅芸人」のように伝わってこない。

 

また意図的に説明を省いているからなのだろうが、中国の現代史を

知らないと時間経過がわかりにくい。

 

1980年から10年間の若者の閉塞感みたいなものは、少し感じたけれど。

 

文革後、遅々としてなかなか進まない近代化、

若者たちにはしんどい時代だったんだろうな。

そんな時期はどこの国の、誰にだってあるけれど。

 

などと理屈ばかりを考えてしまう。ワンシーンが長いので･･････。

感じた方がいい映画なのだろうが、私の感性ではいまひとつ

心に響きませんでした。

 

しかし、中国語の「音」は美しい音楽のようだ。

いつも思うのだが、中国の映画に出てくる俳優たちはプロなのか素人

なのかわからないほど自然で、リアリティーがある。

 

そして時代背景が自分の20代の頃なので、比べて見ていました。

今から25年前から10年間。

あの頃は何をしていた、こんな恥をかいた。

この頃はこんなことを考えながら、あれをやっていたなあ。

なんてことを思い出した。

 

あえてこの時代を題材に、奇を衒わない作品を作った監督の

意欲は買います。

 

「今」を描いた、「世界」に期待します。

映画は期待しすぎるとよくないけどね。つい・・・・・・(=´▽｀）ゞ

 

2000年ベネチア国際映画祭　最優秀アジア映画賞
2000年ナント三大陸映画祭　グランプリ・監督賞
2001年ブエノスアイレス国際映画祭　グランプリ

コメント 2

小生「世界」を観ました。「プラットホーム」は観てません。中国の現代映画では、新しい世代の人です。チェン・カイコーの次に現れた才能だと思います。観てないのにこんな事言っては変ですが、彼が勝負をかけた最初の映画は「世界」ではないでしょうか。では是非ご覧ください。
by 呑亀 (2005-11-24 20:57) 

>呑亀さま
「世界」を見るのを楽しみにしています。
by kaz-i (2005-11-25 08:06)