立山防空壕(長崎県防空本部) [雑文]
長崎の総鎮守諏訪神社の西側、昔長崎奉行所があった場所に長崎歴史博物館が建っているが、
その裏手に、立山防空壕の跡地があり、今は整備され、一般に公開されている。
ここは、先の大戦時、長崎県防空本部であり、空襲警報が発令されると、県知事、警察部長など要職が
集合してこの場所から指揮を執っていた。
1945年8月9日の原爆投下時、ここから原爆被害の情報が発信された。
入り口にはウクライナの子供たちが描いたキッズゲルニカの絵が飾ってあった。
はじめは状況がわからず、「被害は軽微」と報告されていたのが、徐々に被害の全貌が
明らかになっていく様子が、生々しく記録されている。(長崎原爆戦災誌より)
交換台跡。ここから情報が発信されたと思われる。
こんな穴倉の中で、ただただ情報を発信するほか、何ができようというのか。
十数年ぶりに訪れた夏の長崎には、まだまだ原爆や戦争のにおいが残っていた。
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