誰も知らない [映画]
親が勝手にいなくなって、残された子どもたちの話。
生活という現実が、残された子どもたちにのしかかる。
生活するということ・・・・・・まず食べること。お金がいる。
寝ること・・・・・・部屋はあるが、家賃が払えなくなる。お金がいる。
洗濯、掃除・・・・・・電気も水道もガスも止められる。お金がいる。
どうなるか。
こどもだけの生活は都会の中の悲惨な冒険。
一番悲しいのは、誰にも愛されていないのではないかという思い。
子どもなりに、長男は孤軍奮闘する。それが切ない。
そのことをまわりの大人たちは「誰も知らない」
知っているのは、孤独な人たちだけ。
主役の柳楽優弥君は昨年のカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞
した。
あるベテラン女優が、「こんな子どもが最優秀賞を取るなんて、
冗談じゃないわ・・・・・・」
なんて言っているのをもれ聞いたが、映画を見てから言えよ、と
思った。
彼はスクリーンの中で幼い家族を守り、一所懸命生きていた。
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