ベルナルダ・アルバの家 [芝居・ステージ]
2月25日(土)
北千住シアター1010(せんじゅ)
スペインの劇詩人ガルシア・ロルカの代表作。
登場人物は女ばかり。ベルナルダの主人の弔いの鐘の音から舞台は始まる。
小川眞由美演じるベルナルダが登場。
家を守るという決意を持ってはいるが、来し方を思い出しているようにも見えるその
孤独な後ろ姿。
8年の間、5人の娘たちは戸外へは一歩も外に出ず喪に服さねばならない。
世間のかまびすしい噂が、白壁の家の中に飛び込んでくる。
女たちに自由はない。不倫は許されない。罰せられるのは女の方だ。
抑圧された生活のなか、静かな日常に隠された女たちのむせかえるような情念が
あぶり出されていく。そして起こる悲劇。
そして庭のオリーブの木は、ずっとそこに立ち続けている。
現実は毎日芝居のような出来事があふれだしている。
この家の悲劇がそこかしこで繰り返されている。
詩的イメージが多く含まれるロルカの台詞を通して、この家の話だけではない普遍的な悲劇に
昇華させるまで、俳優たちの感性でもっと観客に伝えて欲しかったと思う。
もっと胸ぐらをつかんで、ぐいぐい引っ張られる芝居を私は期待しています。
占部房子、熱演!
お疲れさまでした。
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