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実録・連合赤軍 ~あさま山荘への道程(みち)~ 初日 [映画]

 

打合せが急になくなったので、急いでテアトル新宿へ。

11:30からの初日1回目に間に合った。

劇場は大勢の人で埋め尽くされていた。映画と同世代の人たち、そして

出演者と同世代の人たち。年齢層は様々だ。

監督ももちろんロビーにいらっしゃったので、挨拶する。

階段に列を作って、たくさんのお客さんを並ばせたい、とおっしゃって

いたので、喜んでおられたと思う。

開場と同時に、場内に入ると1960年代(末)の学生運動の実写ビデオが

当時の音声と共に流されていた。

その頃の自分は、小学校高学年。

映像を見ながら、当時のかすかな記憶を辿り、本編を待った。

そして、本編が始まった。

3時間10分。

重くて、悲しくて、憐れで、切なくて、痛くて、腹が立って、くやしくて・・・・・・

様々な感情が湧き上がり、息つく暇もなく最後までスクリーンに引き寄せられた。

学生や活動家内部からの「あさま山荘」事件を、現実に即して描ききった傑作だ。

映画は、連合赤軍を讃えるでもなく、責めるでもなく、事実を積み重ねていく。

まさに「実録」の映画だった。

よくぞ、この映画を作ってくれた。ありがとうございます。と舞台挨拶のあとに

初老の観客の一人が、涙声で監督や出演者に言った。

私は「あさま山荘」事件当時は中学2年生。やはりテレビで中継を見ていた。

そのときの衝撃、やあの時代の激しさ、熱さは、今でも忘れることができない。

いい、悪いではなく、事実を語りたかった。そう、監督もおっしゃっていた。

映画館をあとにして街に出ると、土曜日の昼下がりの新宿を大勢の若者

たちが、幸せそうに歩いていた。

この映画は、現代の若者たちに、是非見てほしい。

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コメント 3

呑亀

小生も観ました。ゆっくり語りたいですね。俳優が良かった。地曳君の演技
並木君の演技は特に際立っていた。
by 呑亀 (2008-03-17 12:02) 

呑亀

小生も観ました。役者達の演技立派でした。若い人たちがこの映画から得るものを確信します。若松監督にしか出来ない映画だよね。今度語りましょう。
by 呑亀 (2008-03-17 12:07) 

kaz-i

>呑亀様
ありがとうございます。
さまざまな感情がわきあがりました。
映画だと思っていると、これは現実にあったことなんだ・・・
そう思っていると、これは映画なんだ、と思ったり。
揺り戻しがあり、深く心に刻まれました。
坂井真紀とARATAもよかったですが、みんなよくやった
と思います。
まだそんなに遠い昔のことではないので、余計リアルに
感じられました。
語りましょう!


by kaz-i (2008-03-18 09:45) 

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