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青春の門 [TV]

ハードディスクに録画していた、TBSテレビ放送50周年スペシャルドラマ
「青春の門」をようやく見た。

いわずと知れた、五木寛之原作の大河小説のドラマ化だ。
高校時代に初めて小説を読み、主人公の信介に自分を重ねて熱中した
覚えがある。

信介役は田中健、江藤潤、佐藤浩市、渡部篤郎。
織江役は大竹しのぶ、秋吉久美子、杉田かおる、松永麗子。

という人たちが映画やTVでこれまで演じてきたのを見てきた。

今回は、信介の(義理の)母親のタエを鈴木京香が演じるというので、
期待して見た。

・・・・・・う~~ん・・・・・・。
今ひとつだった。期待が大きすぎたのかも知れない。

以下感想です。

音楽がまず画面と合っていない印象を受けた。
また、俳優たちも戦前~昭和20年代の匂いがしなかった。

重蔵の豊川悦司はスマートすぎて、色気がない。
岸谷五朗は「北の国から」の純の恋敵を演じた、「凄み」が欲しかった。
(余談だが、「夫婦善哉」で森繁久弥がやった柳吉をこの人で見てみたいと思うのだが)
緒方拳は違和感があった。出番が唐突すぎる。これは脚本のせいか。
先日NHKドラマ「破獄」をあらためて再放送で見てよかったので・・・

信介と織江は新鮮でよかった。特に織江は今までと違った、新しい織江像を発見した。
意志的な行動をする織江ではなく、時代や境遇に翻弄される織江というか。
一番良かったのは、信介の教師役の古田新太だった。いろんな意味で、救われた。

鈴木京香は美しく、タエにぴったりとは思うが、後半病気になってから、映画「血と骨」
の時の彼女にだぶって見えた。

「性の目覚め」に関するシーンは小説にも随所に出てくるが、画面で見るとちょっとナマっぽ
く、気恥ずかしい印象があった。 

全体的に、演出が「若い」印象を受けた。若いなら若いで、もっと激しく、新しい「青春の門」
を見せて欲しかった。

作るかどうかわからないが、「自立篇」に期待します!

青春の門 筑豊篇〈上〉

青春の門 筑豊篇〈上〉

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 文庫


青春の門 筑豊篇〈下〉

青春の門 筑豊篇〈下〉

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 文庫


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