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暖簾(のれん)・花のれん・しぶちん(短編集) [読書]

山崎豊子に、はまった。

大阪・船場育ちの作者が、大阪商人のど根性を綿密に描いている。
文字通り「体を張って」のし上がった人たちの姿を。

商い(あきない)に”憑かれた”ひとびとの狂気にも似た生き方。

流した汗の一滴一滴を積み上げて作った財産や「のれん」も、震災や戦争などで
一夜にして失ってしまう。
しかし、彼らはまた立ち上がる。

どけちと言われようと、自分のポリシー「商い道(どう)」を貫く姿は、どぎつくも
美しい。

「暖簾」は昭和32年、芸術座の柿落としで上演された作品でもある。
吉本興業の創始者をモデルにしたとされる「花のれん」で直木賞受賞。

しばらく「船場もの」がクセになりそうだ。

暖簾・花のれん

暖簾・花のれん

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本


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