長崎くんち見物 ~その1 傘鉾篇 [祭]
10月6日(金)の東京は、大雨の影響で飛行機が軒並み遅延。
長崎行きも1時間半遅れとなったため、私が実家に着いたのは夜の12時を少し
回っていた。
一夜明けた7日(土)の長崎は素晴らしい秋晴れでした。
いよいよ「長崎くんち」が始まるのです。
朝、この季節の少し冷たい風を感じ、みかんの初物や栗などを食べると、この「くんち」を
思い出します。
「長崎くんち」は長崎の氏神様、諏訪神社の秋の例大祭で毎年10月7日~9日の3日間
開催されます。
毎年順番で決まっている踊り町の「奉納踊り」と三体のお神輿を長崎港近くの「お旅所」
に担いでいく「お下り(おくだり)」、そして帰る「お上り(おのぼり)」で主に構成されます。
「奉納踊り」は踊りといっても、「龍(じゃ)踊り」「コッコデショ」「川船」をはじめとする、勇壮な
曳き物なども奉納します。
大きな会場での演技とは別に、「庭先廻り」といって、それぞれの出し物が、町に飛び出し、
店の前や家の前、道路の真ん中などで演技をすることもあります。
おいおい説明しますが、詳しくは
長崎公会堂前広場での奉納踊りを見に行くのに、ボーっとしながら朝6時から並んだ。
しかも一人で・・・・・・。私は、よっぽど祭り好きオヤジなのか。
しかしもうすでに50メートル位の列ができていた。
本番は午前8時からなのだが、中は自由席なので早く並ばないと、よく見えるいい席が
取れないのだ。
開演1時間前くらいに開場。↓ここから入って中は桟敷席になっている。
ことしの踊り町は6ヶ町。
しばらくしたら、もう満員になった。
開幕を待つ見物客たち。
アンコールの掛け声「もってこ~い」(船などの曳き物に掛ける)、「しょもやれ~」
(踊りに掛ける)の練習などで、だんだん盛り上がってくる。
はじめに7:00から諏訪神社でまず始まるのだが、開始の打ち上げ花火の音が聞こえると、
場内がざわめく。
そして8:00すぎ、シャギリ(笛)と太鼓の音が聞こえ、始めの踊り町「桶屋町」の「傘鉾(かさぼこ)」
が場内に入ってきた。割れんばかりの歓声と拍手。
長崎の人たちは1年間、この瞬間を待っているかのようだ。
この「傘鉾」は出し物の前に必ず登場する。
いわば町のトレードマークのようなもので、それぞれ町の名前や、特産物などにちなんだ豪華な
飾りつけがしてある。
「桶屋町」:象と時計。むかし外国から来た象を見て、長崎の人は肝をつぶしたようだ。
貿易の盛んだった頃の名残。
町の長老たちの挨拶。
中に入って回すのは一人。150キロくらいあるそうだ。
「船大工町」:上棟式の飾りと上がり矢、木槌。
長崎には、昔そこに住んでいた人たちの職業にちなんだ町名がたくさん残っている。
この町には、船大工さんがたくさんいたのです。
「栄町」:貝殻に四季の絵が描いてある。そして紅葉。
飾りは長崎らしく海、季節、貿易にちなんだものが多い。
「本石灰(もとしっくい)町」:ひょうたんと朱印状。
御朱印船にちなむ。ほんもののベトナム大使も登場。
41年ぶり登場の「丸山町」:美輪明宏の生まれた町。遊郭があった。
「長崎ぶらぶら節」でも知られる。
くるくる回す。
「万屋(よろずや)町」:注連縄と桶。
周りの「たれ」には「長崎刺繍」が・・・・・・魚が肉厚で超リアル。
町内ごとに「傘鉾」が必ず出て、そのあとに出し物が続く。
今回は「傘鉾」でまとめてみました。
つづく・・・・・・。
今日義父が送ってくれたビデオが届き、おくんちの様子を見て懐かしんでいたところでした。
しゃぎりの音と「もってこ~い」の声を聞くと背中がズズズ~ンとしますね。
by りんろん (2006-10-12 21:27)
>りんろんさま
久々に見てきました。
おくんちの衣裳が、秋晴れによく映えていました。
by kaz-i (2006-10-13 09:00)