初春歌舞伎公演 国立劇場 [芝居・ステージ]
「歌舞伎十八番の内 象引」「十返りの松」「誧競艶仲町」
の三本を見てきました。
校倉造りを模したような重厚な建築。
新春公演の名にふさわしく華やかな入口。
ロビーには大好きな平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)の「鏡獅子」の彫像。
着物姿のお客さんも多く、客席は満員でした。
「象引(ぞうひき)」は歌舞伎十八番のうちの一つ。
象(本物ではありません)も出てきて、馬鹿馬鹿しくも滑稽で華やかで
ありがたく、成田屋の荒事(あらごと)を堪能。歌舞伎の祝祭性を感じ
パワーをいただきました。
半年ぶりに元気に舞台を勤められた団十郎丈には客席から万雷の
暖かい拍手。劇場全体の一体感。これぞ芝居の醍醐味!
終わってからは、中村福助丈を囲んでのトークショーにも参加。
舞台での美しさとはまた違って、歌舞伎を愛してやまず、知識
も豊富でお話しもうまく、ユーモアあふれる素顔にふれて楽しかった。
何役もこなして、重い衣裳をとっかえひっかえしながら、さりげなく
演じて、さすが伝統ある歌舞伎役者は立派な芸術家です。
アスリートのようでもある。
さまざまな要素を貪欲に吸収してきた歌舞伎をもっと知りたく
なりました。(27日まで)
家に帰ると、冬空に月が出ておりました。
初春歌舞伎公演は本当に素晴らしいのでしょうね。
何と羨ましいことか!
私は昨年「平成中村座」の仮名手本忠臣蔵を観ましたが、昔風の小屋掛けで役者さんの光る汗まで分かる近さに、歌舞伎の良さを改めて感じました。歌舞伎は全くの素人ながら、やはり伝統芸能の奥深さと華やかさには心引かれるものがありますね。
お邪魔でなければ、今度ぜひご一緒させて下さい。
by G-キック (2009-01-13 23:12)
>G-キックさま
ありがとうございます。
芝居の醍醐味を堪能してきました。
福助丈もおっしゃっていましたが、
料金がもっと安くなれば言うこと
ないのですが。
歌舞伎座も建て替わることですし、
いつかご一緒しましょう!
by kaz-i (2009-01-15 13:03)