チェ 28才の革命 [映画]
志の高い映画だ。
ソダーバーグはえらい。よくぞこの映画を作った。
主演のベニチア・デル・トロもゲバラにそっくりだ。
ストイックで、ドキュメンタリータッチで、淡々とエピソードを
積み重ねていくのだが、驚くべき困難な状況の中、革命を
成し遂げていく有様が、従軍記者になったかのように観客
に伝わってくる。
若干複雑な構成だが、第2部「39才の別れ」と合わせて見たい。
「モータサイクルダイアリーズ」も見ると、なぜ革命を志したかが
よくわかる。
しかもそれを実際に成し遂げたゲバラは凄い。
民衆のために戦った、真の革命戦士の誇りと困難に立ち向かう
人間の勇気を余すことなく描き、決して偶像化することなく、
誠実で無私で誇り高い人間、等身大のゲバラがそこにいた。
ソダーバーグは語る。
「物質的な豊かさだけを中心に据えた社会を続けるためには、
搾取される人たちが必要になる。空虚さを感じない社会を作る
には、成功とは何か、豊かさとは何かを再定義しなきゃいけない」
今のままでよいのか。いいわけないだろう。では何をなすべきか。
覚悟、決意・・・・・・。
様々なことを考えさせられた。
エルネスト・"チェ"・ゲバラ
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