三遊亭鳳楽独演会 [芝居・ステージ]
10月28日(金)
日暮里サニーホール。
親戚の誘いで久々に落語を聞きに行った。
日暮里の駅前、ホテルラングウッド4Fにあるサニーホールで、鳳楽師匠は毎月独演会をやって
おり、もう177回目を数えるそうだ。
お客さんは落語ファン、鳳楽ファンなどでほぼ満杯。
年配の方が多いが、若い人も結構来ていた。
出し物は「心眼」(初演)と「湯屋番」
「心眼」は信心をして初めて目が見えた盲人の驚き、喜び、人の人情、傲り、そして夢だとわか
った時の「寝ている時はよく見えている」という皮肉、悲しさ、滑稽さがないまぜになったサゲ。
「湯屋番」は、ノーカットでたっぷり50分。
前半は居候の若旦那の図々しさが表現の大きさとも相まって面白く、後半は番台の代わりを
やっている時の若旦那の妄想一人芝居を見ているのが、銭湯の客なのか、我々観客なのか
わからなくなり、出演者と観客が渾然一体となる二重構造(表現合ってるか!?)が、上質な戯曲
の演劇を見ているようで堪能した。
うまい人の話は、町の情景や表情、そして匂いや味までもが浮かんでくるようだ。
小難しいことは野暮ですね。
落語はとてもわかりやすく、そして、深い。
終わってから親戚と感想を言い合って、うまい酒を飲んだ。
芝居と違って、落語は客席も明るい。
長年聞いている落語ファンの厳しい眼や耳が高座のすぐ目の前の客席にある。
あらためて舞台の怖さを感じました。
鳳楽師匠は大師匠の円生、師匠の円楽ゆずりの端正で幅の広い噺家さんだ。
また見に行きたいと思います。
さんゆうていほうらく
次回178回独演会:11月25日(金) 18:30~ 日暮里サニーホール
国立演芸場独演会:12月14日(水) 18:30~ 国立演芸場
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