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長崎くんち見物 ~その2 踊り町篇 [祭]

「長崎くんち」という祭は江戸時代から372年も続いている。

御神輿を3体諏訪神社から大波止(長崎港)にある「お旅所(おたびしょ)」まで担いで

行く「お下り(おくだり)」、そして戻ってくる「お上り(おのぼり)」という行事と「奉納踊り」で

主に構成される。・・・ということが今回あらためてわかった(*^~^*)ゝ

御神輿を担ぐ町内は決まっていて、その順番は6年に一度回ってくる。

神様が年に一度市中の人々の様子をご覧になるために旅をされ、御神輿が「お旅所」に

行くというわけだ。

「奉納踊り」は諏訪神社に踊りを奉納するのだが、「踊り町」も市内の旧77ヶ町に決まって

いて、それぞれ7年に一回順番が回ってくる。

何しろ7年に一回だから、気合いが入る。町の名誉がかかっている。

 

今回はその「奉納踊り」について書きます。

 

諏訪神社の広場。ここでまず7日の朝7:00から各町の踊りが奉納される。

この石段は無料席(いまは整理券を配っているが、むかしはいい場所を争って取っていた)

徹夜で前の日から盛り上がる。

石段を登りきったところに神殿がある。

桟敷席。放送席からいろいろ解説してくれる。

 

諏訪神社での奉納が終わると、場所を移動して近くの公会堂前広場で8:00から

また演技を見せる。このあともう一カ所演技をして、そして庭先回り(あらかじめ決められた

家やお店の庭先を一軒ずつまわる)、そして夜もまた踊り場所で踊る。これが3日間つづく

ものすごいハードスケジュール。

 

そして、わたしは公会堂で5年ぶりに見ることができた。

各町順番に演技を行う。

桶屋町:本踊り(ほんおどり) 始めに子供たちが踊る。

地方(じかた)の方々は地べたに直に座る。これが長崎の心意気!

 

船大工町:川船(かわふね) 私はむかしからこれが好きだった。

 

ぐるぐる曳き回す。中では子供たちが一所懸命演奏する。

 

栄町:阿蘭陀万才(おらんだまんざい) オランダさん(むかしオランダ人をこう呼んでいた)

のコミカルな掛けあいの踊り。

 

本石灰町(もとしっくいまち):御朱印船 ベトナムとの貿易も盛んだったらしい。

朱色が鮮やかだった。

これも廻す!場内はやんやの喝采。

丸山町:本踊り。長崎検番のお姉さんがた。

 

最後は万屋町(よろずやまち):鯨の潮吹き

静と動のコントラスト。ちゃんと潮も空高く吹き上げます。

片肌を脱ぐと、鮮やかな入れ墨が!

「もってこーい、もってこい!」の大合唱。(アンコール)

 

3時間半、久々に堪能して私は会場をあとにしました。

お天気に恵まれ、たくさんの露店も出て街は大賑わい。

街を歩いていると、いろんな出し物の庭先回りに遭遇します。

ここでやらねば!という印が家の前に書いてあります ↓

踊りも踊ります。

鯨も町の中に泳ぎだしていきます。

車なんか通れません。まるでゲリラのようにあちらこちらに出し物が出張していきます。

夜の繁華街。9時すぎまで庭先回りはつづきます。

こうしておくんち前日(まえび:初日のこと)は暮れていきました。

 

あしたにそなえてしばし休んでいるくじらくん。

~その3 御神輿篇につづく。

 

長い歴史を持つお祭りを一口では語りきれないし、私の知る限りの知識なので

ところどころ適当ですが、ご勘弁を。

おくんちをさらにくわしく知りたい方はぜひくんち関係ホームページをご覧下さい。

その中の一つ → 即!報 長崎くんち

たくさんの写真、動画がありますよ。

 

 


nice!(2)  コメント(6) 
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コメント 6

toro

たくさんの人出で、盛大ですばらしい。やっぱり祭りは血が騒ぎますよね。
行って見たいなあ。
最後の鯨君…囚われの身のようでおかしー^^
by toro (2006-10-16 10:11) 

kaz-i

>toroさん
今度ぜひ行ってみてくだされ。
来年は鯱(しゃち)太鼓、川船、そして龍(じゃ)踊り、と勇壮な
出し物が多いですよ~。
そして、もし行かれるなら、ぜひ10月3日の「庭見せ」からを
お勧めします。そのときは言ってください。
何かのお役に立てると思います ☆=- ヽ(´∀`)ノ -=☆
by kaz-i (2006-10-16 13:28) 

こーさん

楽しそう~^^ 
長崎の祭りは色鮮やかですよねー。おくんち、一度は行ってみたいです。
それにしても、祭りのエネルギーとはすごいねえ。血が騒いで祭りバカになってる者を、博多では「のぼせもん」と呼びました。山傘の頃は、わたしもこうして「さるいて」まわったものです^^
くじらの顔・・・いいですねえ(笑)。
by こーさん (2006-10-17 00:00) 

kaz-i

>こーさん
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
秋晴れの青い空に、色鮮やかな衣裳や出し物が凄く映えていました。
様々な要素を含んで「祭り」は人々の心を沸き立たせていくのですね。
わたしもしばらくぶりに「のぼせ」てさるき回りました。
「追っかけ」の気持ちが少し分かりました。
鯨の目が、なんともいえない味わいでした。
by kaz-i (2006-10-17 08:03) 

呑亀

長崎情緒がよく伝わります。神社のお祭りとはいえ町方の力の見せ所、頑張って楽しもうとの気概が伝わります。いつか見たいです。
by 呑亀 (2006-10-18 10:50) 

kaz-i

>呑亀さん
ありがとうございます。
こんなにたくさん「おくんち」を追っかけたのは
初めてです。
いつか一緒に見に行きましょう。
by kaz-i (2006-10-19 06:49) 

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