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熊野古道 時の響きコンサート [旅行]

新宿ゴールデン街、Bar十月の主催「熊野、時の響きコンサート」ツアーに

参加してきました。

私は名古屋からでしたが、東京から50人くらいやってきて驚きました。

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名古屋から紀勢線、尾鷲駅まで約2時間半。

一気に漂う遠いところまで来てしまった感。

バスで熊野古道、馬越(まごせ)峠越えルートの入口まで行き、そこから杖を借りて

登り始めました。

歩きだしたら、降っていた雨もやみ、石畳が濡れていい感じなのだが、すこぶる滑り

やすい。

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ひたすら足元を見ながら歩きつづける。

時折足を止めて周りを見渡せば、水をたくさん吸ってそびえたつ巨木と生い茂る

シダ類の緑が美しい。

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古代より旅人達が踏みしめて硬くなった足場をさらに踏みしめて、またひたすら歩く。

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ふもとに近くなって、尾鷲の町が目の前に広がった。

二時間半の山道は、マイナスイオンを体いっぱいに浴びて、古代の人々のパワーを

ちょっぴりいただいたようでした。

そして、迎えのバスでホテルにチェックイン。

コンサート会場の熊野古道センターへと向かう。

ここは、檜や杉などを釘を使わずに作られた建物で総額26億円!

古道センター1.JPG

古道センター2.JPG

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コンサートの前に近くの風呂で汗を流してサッパリした。

続いてコンサート会場へ。

河村典子さんのバイオリンと白土文雄さんのコントラバスのコンサート。

河村さんはバッハの無伴奏を100回引くという行脚を続けておられる。

古道センター4.JPG

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素晴らしいコンサートだった。

楽器と人が、そして観客が一体となり、豊かな表現力、見事なコンビネーション、

情感あふれる演奏で、会場は熊野の木々と感動に包まれた。

打ち上げは総勢80人で大盛況。

熊野古道センターの設計者Hさんをはじめ多士済々の人たちと、地元の人たちも

加わり、一緒にワイワイガヤガヤ。

宴会.JPG

宴会料理.JPG

地元のさんま寿司、刺身などの料理で満腹。

そして2次会へと街へ繰り出しました。

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翌日は各自自由行動。

我々は熊野本宮大社へ行きました。

尾鷲から45分。

新宮駅に着き、そこから山道をバスで約1時間。

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新宮。

ここは中上健次が生まれたところ。

熊野は伊勢とはまた違って、もっともっと原始的なものを感じました。

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帰りのバスの中で、薬草弁当をいただく。

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そして新宮から名古屋まで3時間45分。

やはり熊野は遠いところでした。

しかし、また行ってみたい。

今の日本とは違う、もともとの日本という「クニ」を漠然と感じました。

そして名古屋に着き、手羽先とビール。

みんなで旅の終わりを締めくくったのでありました。

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お疲れ様でした。

ようやく中上健次を読みたくなりました。


nice!(1)  コメント(4) 
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コメント 4

Gab

熊野古道、緑の香りがしてきそうです。
すごい道ですね。ばてませんでしたか?普段歩いて鍛えてるから大丈夫?
熊野古道センターはすごく綺麗な建物ですね。
檜の建物の中でバッハを聴くなんて、おっしゃれ~~♪

熊野本宮大社は春日作りでしょうか。
屋根の上のバッテンに交差した形が出雲大社と同じですね。
惹かれるわ。ちょっと行って見たい。
でも、名古屋からでも遠~いですよね。。。

盛りだくさんの内容の旅を楽しまれたようで、よかったですね。

by Gab (2009-05-19 23:28) 

呑亀

kaz-i様
熊野古道踏破お疲れ様です。
熊野の濃密な空気が伝わります。あの辺りは何かが違いますよね。
熊野古道を北に向えば、吉野まで行くのでしょうね。行ってみたいですね。
平安の貴族は一生に33回熊野詣をして、極楽浄土を願ったそうです。
私はまだ一度です。もう一度はいきたくなりました。  
by 呑亀 (2009-05-21 09:55) 

kaz-i

>Gabさま

ありがとうございます。
熊野は遠いところでした。
遠いからこそ変わらず残っている
ものがたくさんあるのでしょう。
また行きたいと思います。
さわりしか見られませんでしたが、
奥深い所のようです。

by kaz-i (2009-05-25 08:44) 

kaz-i

>呑亀様

ありがとうございます。
宮本常市さんは熊野をどう書いて
おられるのでしょうか。
これまでなぜか読めなかった中上健次
を、俄然読まねばならないという気持ち
になりました。
海のそばまで張り出した緑深き山々を
見て、人がなかなか行けないということ
よりも、簡単に来られることを拒絶して
いるかのように感じました。
by kaz-i (2009-05-25 08:50) 

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