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焼肉ドラゴンには泣けた! [芝居・ステージ]

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1970年前後、関西のとある町で「焼肉ドラゴン」というホルモン屋を営む、在日

コリアン一家の話。

日韓の俳優たちが競演しており、日本語と韓国語が飛び交う。

韓国語のときは字幕が助けてくれる。

作:鄭義信 演出:梁 正雄/鄭 義信

いい芝居だった。

父親を演じた申哲振の演技が素晴らしく、ラストはこみ上げるものがあった。

時々はさまれる人の心情を表す詩的な長いせりふは、全体がリアルな芝居な

だけに日本語だと少し違和感があったのだが、韓国語で聞いて、字幕で意味を

感じるとすごく自然に聞くことができた。

韓国語のリズムがいいということもあるだろうし、前後の芝居とのバランスなど

いろいろな要因があったのだろうが、言葉(せりふ)の音と意味のことを改めて考えた。

このことは発見だった。

理屈は置いといて、家族の話には、私弱いのです。黙って耐えている父さんの

姿を見るだけで、ジンと来るのです。

父さんはただ黙っているのではなく、働いて、働いて、働いて、家族を守り、子供を育て、

踏みつけにされても、歯を食いしばって生きていく。その姿に感動した。

韓国公演もあるそうだ。感想を聞いてみたい。

4月27日(日)まで。 新国立劇場。


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野田地図「キル」 [芝居・ステージ]

4月19日(土)WOWOWで放映。

台詞の洪水、舞台狭しと動き回る俳優たち、息をもつかせぬ展開に、テレビといえども

最後まで引きつけられた。(生を見ずに書くのも気が引けるが、舞台中継の感想として

書きます)

夢の遊眠社から野田地図に変わっても、野田秀樹のパワーは衰えていない。

ファッション業界とモンゴルの大草原をシンクロさせ、ファッションデザイナー、テムジンを

主人公に物語は展開する。

「キル」「切る」「着る」「斬る」「生きる」。「モンゴル」→「羊」「羊水」。

「蒼き狼」→「蒼い狼」「ブランド」→「偽ブランド」「オリジナルとコピー」「権力と裏切り」「輪廻」

・・・・・・さまざまな記号が氾濫し、反乱し、相乗効果でイメージを喚起する。

言葉(台詞)と肉体の動きが、ものすごいスピードでマシンガン(ミシン・ガン!も出てくる)の

ように観客に撃ち込まれる。

「生キル」のは「息がキレル」。「生カサレル」と思え。とは我が師匠の言葉だが、

主人公のテムジンは疾走し、彼の人生を「生キキッタ」。

壮大な野田秀樹の世界観、映像と違う「舞台」の素晴らしさが「映像」を通しても

よく伝わってきた。

この国の、小さな事に「キレル」エネルギーを創造に使ったら、省エネ対策にも役立つ

のでは・・・・・・。

身にまとうものは糸から織りなされる布きれの組み合わせに過ぎず、人の世はうつろい

変わらぬのはモンゴルの青い空。

刺激になりました。

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2008年1月、シアターコクーンで上演。

作・演出 野田秀樹  美術 堀尾幸男  照明 服部基  衣裳 ひびのこずえ 

出演 妻夫木聡 広末涼子 勝村政信 高橋恵子 高田聖子 小林勝也 他


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焼肉ドラゴン [芝居・ステージ]

日本の国立小劇場が、焼き肉屋になります。

日韓の俳優・スタッフが作る、煙と笑いと涙のビビンバ演劇だそうです。

作 鄭 義信
翻訳 川原賢柱
演出:梁 正雄/鄭 義信

美術:島 次郎 照明:勝柴次朗 音楽:久米大作 
音響:福澤裕之 衣裳:出川淳子
ヘアメイク:川端富生 方言指導:大原穣子 演出助手:趙 徳安/趙 孝貞
舞台監督:北条 孝

芸術監督 鵜山 仁
主催 新国立劇場
協力 芸術の殿堂(ソウル・アート・センター)
後援 駐日韓国大使館 韓国文化院 

出演

千葉哲也
粟田 麗
占部房子
若松 力
朴 勝哲
山田貴之
水野あや
朱 源実
笑福亭銀瓶

申 哲振
朴 帥泳
金 文植
高 秀喜
朱 仁英

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今日昼の部を見てきます。


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岡部耕大作・演出「長崎の鐘」 [芝居・ステージ]

 

永井隆博士を主人公にした演劇「長崎の鐘」が2008年6月26日(木)~30日(月)

新宿の紀伊國屋ホールで上演されます。

作・演出は岡部耕大氏。

長崎のブリックホールでも7月に公演が予定されています。

今年は永井博士の生誕100周年でもあります。

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5月7日からチケット(全席指定)の発売が開始されます。

お問合せ・チケットは044-933-9754 岡部企画まで。

楽しみにしています。

岡部氏は、こう言いました。

「戦争はだめです!」


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東宝現代劇75人の会 受賞!  [芝居・ステージ]

先日朗読劇でご一緒した「劇団東宝現代劇75人の会」が「第16回スポニチ文化

芸術大賞」優秀賞を受賞された。

「スポニチ文化芸術大賞」は芸能、スポーツ界など多彩なジャンルで活躍する人・団体、

作品を顕彰するもので、昨日贈賞式が東京プリンスホテルで開催された。

グランプリは落語家・立川志の輔(54)

優秀賞はほかにシャンソン歌手・石井好子(85)と「吾亦紅(われもこう)」を世に放った

団塊トリオ・すぎもとまさと(58)、作詞・ちあき哲也氏(59)、プロデューサー・松下章一

(62)が受賞。

劇団東宝現代劇75人の会の祝福には森光子さん(87)が駆けつけた。

また、大賞が誕生した93年から昨年の第15回まで選考委員を務め、昨年8月1日

に尿道がんのため死去した作詞家の阿久悠さん(享年70)には、生前の歌謡界へ

の多大なる貢献に対し特別賞が贈られました。 

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優秀賞の「劇団東宝現代劇75人の会」の激励

に花束を持って駆けつけた森光子(左)

おめでとうございます!


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菊田一夫のまなざし [芝居・ステージ]

「菊田一夫生誕100年 菊田一夫の世界」

企画展はNHK放送博物館三階、企画展示室で4月13日まで。

2日間だけの朗読会が行われ、1日目「菊田一夫のつぶやき」が無事終了しました。

雨にもかかわらず、たくさんのお客様においでいただきました。

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菊田一夫の「敗戦日記」をもとに、ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」ができるまでを構成しました。

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出演は、「鐘の鳴る丘」「君の名は」など数々のラジオドラマ作品に出演された、臼井正明さん

そして、劇団東宝現代劇の一期生、二期生ほかのベテランの方々。

65歳位から上の方たちしか菊田一夫の名前はもう知らないようだ。

菊田一夫の孤独なたたかいが、少しでも伝わってくれたのか・・・・・・。

何人かの方がすすり泣いておられた。

無事に役目を果たしてほっとしています。


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菊田一夫生誕100年記念 菊田一夫の世界 [芝居・ステージ]

まもなく本番です。

昨日稽古をして、東宝現代劇1期生、2期生の方々から菊田一夫先生や

わが師匠の話をたくさん聞くことができました。 

これからもずっと語り継いでいきたいと思います。

今回の朗読劇もそうですが、若松監督の「実録・連合赤軍」そして、岡部耕大さん

の「長崎の鐘」など、様々な出会いがあり、御縁ができて感慨深いものがあります。

こんなことって、あるんだなあということ、不思議なこと、驚くことが続いています。

決して悪いことではなく、喜びのほうが多いので幸せですが、「事実は小説よりも

奇なり」って本当なんだなあ、とあらためて思うことが続いています。

何のことか良くわからないと思いますが、それぞれの事柄については、

おいおい書いていきたいと思います。

 

「出会い」ということについて書きたかったのです。

NHK放送博物館

読売オンライン

朝日コム

毎日jp

評伝菊田一夫

評伝菊田一夫

  • 作者: 小幡 欣治
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本


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長崎の鐘 [芝居・ステージ]

 

今年は菊田一夫生誕100年であるが、永井隆博士も生誕100年を迎える。

永井隆博士は、島根県松江市生まれの医師。「長崎の鐘」「この子を残して」などの

著書でも知られる。敬虔なクリスチャンでもあった。

長崎大学医学部卒業。放射線研究の後遺症で自身が白血病を発症、その後長崎で

被爆。妻を亡くし、自身も傷つきながら、救護活動に奔走。子供たちを守りながら世界

平和を訴え、昭和26年に亡くなった。先日遺児の茅乃(かやの)さんも亡くなられた。

この永井博士を主人公にした演劇が6月に新宿・紀伊国屋ホール、7月に長崎ブリック

ホールで上演されることになり、一昨日長崎市役所で、田上市長との面談のあとに

記者発表が行われた。

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私もこの演劇に少しだけ関わっているので、しかもたまたま長崎に来ていたので、記者会見に

作・演出の岡部耕大氏、そして主役の寿大聡(じゅだいさとし)さん、彩橋(あやはし)みゆさん

はじめ、関係者の方々とご一緒させていただいた。

「戦争はだめだ!」と力強く言い切り、この作品の上演は長崎から世界への平和の思いを

発信するために、今こそ書くべきだ、上演すべきだ、と思って作った、と岡部氏は熱く語った。

素晴らしい作品になることと思っています。


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恋する妊婦 [芝居・ステージ]

 

岩松了、作・演出。

風間社夫、小泉今日子、大森南朋、鈴木砂羽ら好きな役者さんたちが

出ていらっしゃるので大枚7,500円も払って見に行ったが、まったく期待

はずれだった。 

岩松了ってこんなだったっけ???

観客不在と思いましたが、私がずれてしまっているのかもしれません。

芝居の一座の話なのですが、旅をしている感じはまったくない。特に芝居

一座の話である必要もないような気がした。

これが、今をときめく「演劇」なのだろうか。

 

一座の話といえば、WOWOWでマキノ雅弘生誕100周年特集をやっていて、

新国劇の殺陣師段平の物語「人生とんぼかえり」を見たが、すばらしかった。

森繁久彌、山田五十鈴の情愛細やかな芝居、左幸子のけなげさが胸を打った。

「夫婦善哉」に通じるものがあった。

私は、こういう作品のほうが好きなのだ。

人生とんぼ返り

人生とんぼ返り

  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 2005/04/21
  • メディア: DVD

 


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「野枝」千秋楽 [芝居・ステージ]

 

一日だけの公演でしたが、一昨日舞台が無事に終わりました。

二回公演のどちらもお客様がたくさんいらしてくれて、嬉しかった。

思えば一昨年の秋から本を書き始め、昨年春に第一稿ができ、

書き直し、昨年末に上演が決まり、今年の夏ごろから打合せを

はじめ、9月9日に出演者と初めて会って、それから稽古、そして

本番。

長い道のりだったが、ようやく創り上げた。

舞台稽古から本番までの写真を少しご紹介します。

以下は、プログラムに載せた文章です。

 

「野枝」ができるまで。   井原 和洋

初めて「伊藤野枝」と言う名前を聞いたのは舞台「ブルーストッキングの

女たち」を見たときのことだ。野枝を三田佳子さんが演じられていた。

野枝という名前が新鮮で、劇的な人生が印象に残った。しかしその後、

特に野枝のことを考えることはなかった。

一昨年、ある女優さんに野枝を主人公とした朗読劇の脚本を書いてみたらと

すすめられた。

私の中に突然、野枝と言う名前が蘇った。それから資料を集め、読んでいるうちに、

彼女の生きるエネルギーに改めて目を見張り、惹かれていった。

だが、書きたいと思ったその脚本は、なかなか進まなかった。

私は、野枝の生まれ故郷、福岡の「今宿」へと向かった。野枝が吸っていた空気と

同じ空気を吸ってみたかった。今宿へ行ってみるとそこは静かな町で、近くにある

海の目の前には能古島(のこのしま)が見えた。島を見ているうちに、私は、海が好き

だった亡き母のことを思い出した。母の疎開先は海辺にあり、近くの島までよく泳いで

行ったとよく話していたものだった・・・・・・。

波音を聞きながら、野枝は、この小さな町から何を思って東京へと飛び出していったの

だろうか・・・・・・。そう、考えた。私の中で「野枝」が動き出した。そしてようやく脚本が

出来上がった。それから、プロデューサーの豊田さんのご尽力で、今回の公演が実現

できることになった。また、ポスターで野枝の力強い表情を描いて頂いた又村さん、

デザインの土倉さん、素晴らしい曲を創ってくれた音楽の中村さん、ヴァイオリンの高柳さん、

音響の鈴木さん、照明の岩崎さん。山田さんはじめスタッフの皆さん。現代制作舎の若い

俳優たち、山口さん、芝村さん、そして松熊さんたちベテランの方々・・・・・・。様々な出会い

があり「野枝」を創り上げた。そして今日劇場で、観客の方々とのまた新たな出会いがある。

本日はご覧いただき、誠にありがとうございます。


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