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テラビシアに架ける橋 [映画]

 

原題:Bridge to Terabithia 06年米(日本での公開予定は分かりません)

先日のグァムの帰りの飛行機(NW)の中で上映されていました。

幼い頃、「名犬ラッシー」とか「狼王ロボ」とか、子供向けの実写のディズニー

映画(動物ものや気球に乗って冒険するお話とか)が沢山作られていてよく

見ていましたが、最近はアニメやCGに押されて少なくなったように思います。

この映画は、昔よく作られていた懐かしい雰囲気の、大人も楽しめる少年少女

向けの映画でした。

(とはいっても、複雑な心の動きを描いているので現役の少年少女たちが見たら

どんな感想をもつやら・・・)

CGも使われてはいましたが、メインは少年と少女の心の交流を描いたストーリー

でした。

子役の女の子の表情にひかれて見始めたら、どんどん引き込まれていき、久々に

この種の映画を見て、懐かしく、感動しました。

原作はキャサリン・パターソン作、「テラビシアにかける橋

テラビシアにかける橋

 

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本

 

 

女の子の顔をどこかで見たことがあると思っていたら、「チャーリーとチョコレート工場」

に出ていた、ガムをくちゃくちゃやっていた憎たらしいカンフー少女をやっていた、

アンナソフィア・ロブちゃんでした。

この子は圧倒的にうまい!嫌味にならずに、感受性は強いが決して病的でなく、

ウエットでもない前向きな少女を見事に演じている。

日本の女優たちは、自分のことを自ら「女優」なんていうことにこだわるより、この演技

を見てほしい。複雑な心の動きを誰にでもわかるように「表現」している。

大人の芝居をしている。いまの日本に何人「女優」と呼べる人がいるんだか・・・・・・。

そんなことは、さておき主人公の少年(ジョシュ・ハッチャーソン)もその妹役の女の子

もみんな自然な演技で、お話にぐんぐん引き込まれていった。

日本語吹き替え版で見たのですが、字幕で見たかった。(吹き替えが・・・??××??)

音楽の先生役のズーイー・デシャネルは、今後の有望株らしい。近々ジャニス・ジョプリン

をやるそうな。

この映画のことを思い出していたら、昔「飛ぶ教室」や「名探偵カッレくん」など沢山の

児童書を読んでいたときのことがよみがえってきた。

いまの子どもたちは、あの宝石のような素晴らしい児童書を読んでいるのだろうか?

 

 


 


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しゃべれどもしゃべれども [映画]

 

久しぶりに映画館に行って、映画を見た。

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熊井啓監督逝く [映画]

 

黒四ダム建設、信仰、人間存在、ハンセン病問題、松本サリン事件、冤罪など、

一貫して映画で日本の社会を問い続けてきた熊井啓監督が亡くなった。

ご冥福をお祈りいたします。

 
黒部の太陽

黒部の太陽

  • 作者: 熊井 啓
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/02/19
  • メディア: 単行本

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ガープの世界 [映画]

 

先日知人のOさんと飲みに行き、好きな映画の話になり、お互いに「ガープの世界」が

好きなことを発見!大いに盛り上がって、親近感が増したことだった。

ジョン・アービング原作のこの映画は、見た当時なんともいえぬ「感覚」を味わった。

それまでの、筋書きが読めるような、ある意味「お約束」の感動作とは違って、思わぬ

展開に唖然としたが、しかし今になって思い返してみると(なにしろ25年前の映画なのだ;

自分も若かった)人生にはそういう事柄がありふれているし、決まった道筋などないのだ、

ということをあらためて感じさせてくれる映画だった。

オープニングに流れるのはビートルズの「When I'm 64」。

宙に浮く赤ん坊のスローモーションのバックに流れる。

♪~ 今から何年もたって、頭がはげて、じいさんになっても、
バレンタインデーと誕生日にカードとワインを贈ってくれるかな?
わたしのことを必要としてくれるかい?食事を作ってくれるかな?
64歳になった時も ~♪

アメリカ文学の映画化なのに、なぜか自分の故郷や故郷の人々や懐かしいエピソードを

思い出す。

ロビン・ウィリアムス、グレン・クロース、ジョン・リスゴーをはじめ、芸達者な俳優たちの演技

も素晴らしい。

辛さがすこしおさまったときなどに、見たくなる映画です。

 

ガープの世界

ガープの世界

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/08/04
  • メディア: DVD


 

 


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イン・ハー・シューズ [映画]

 

シャーリー・マクレーンが出ているので「愛と追憶の日々」を思い出した。

家族の話にはどうも弱い。幼くして母を亡くした姉と妹、そして再婚した父とずっと

離れていた祖母の話。

肉親だからこそ、愛するがゆえに黙っていられないことが自分自身を傷つけてしまう。

年寄りの知恵が、若者を後押しする。「許す」事の難しさ、大切さ、勇気。

目を見ているだけで、「もういいよ。わかってるから」というシャーリーの芝居に泣けた。

なんのかんのいってもハリウッドの俳優は笑顔が素晴らしい。

イン・ハー・シューズ 

 

イン・ハー・シューズ 

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/02/16
  • メディア: DVD

 

愛と追憶の日々

愛と追憶の日々

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/02
  • メディア: DVD

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ラリー・フリント [映画]

 
ミロシュ・フォアマン 1996年の作品。
「カッコーの巣の上で」「ヘアー」「アマデウス」「マン・オン・ザ・ムーン」など彼の監督した
作品に共通して感じられる、「自由」というものへの限りない欲求、権力の持つ恐ろしさ、
権力への批判は、彼の体験から来ているのだろう。
チェコスロバキア出身の彼は、第二次世界大戦中にゲシュタポに両親を連行され、収容所
で殺され、1968年パリ滞在中にはソ連軍が故郷プラハに進攻。これを機にアメリカへ渡った。
 
  ←ミロシュ・フォアマン アカデミー賞を2度も授賞した巨匠だ。
 

ラリー・フリントは「八スラー」誌の栄華を一代で築き上げた伝説の男だが、余りに過激な

表現で保守的な人たちから毛嫌いされ、訴えられ、裁判では悪態の限りを尽くし、謎の男に

銃撃され、下半身不随になり、弁護士にも愛想をつかされるがそれでも抵抗をやめない。

(実話・・・・・・)

自由の国アメリカで、言論の自由を訴え、人を殺す戦争なんかよりポルノだ、何故いけない

ばかりに雑誌を売りまくり、自分を撃ったのは権力側の陰謀だと信じ、不自由な下半身を

星条旗のおむつで包み、聖職者を徹底的にからかう。

結果、次々に訴えられ裁判に次ぐ裁判で、そのうちに妻はドラッグにおぼれ、そしてエイズに

かかってしまい、やがて亡くなる。まわりのスタッフも冷たくなる。

妻を失った時のラリーの哀切な姿に泣けた。

信じられるのは、愛する妻だけだ。めちゃくちゃな男だが、そのことだけは真実だった。

ラリーのウディ・ハレルソン、その妻アリシアのコートニー・ラブの迫真の演技もさることながら

弁護士役のエドワード・ノートンが素晴らしい。

とんでもない主人公に振り回され、一度は決裂しながらも、自分の野心、そして自由を守ると

いう大義のために、一緒に撃たれながらも粘り強く闘う。

自由といいつつ、自分たちに都合の悪いことには規制をかけ、いつも自分たちの自由だけを

善良そうな顔で守ろうとする権力の姿を辛辣に描いている。

ミロシュ・フォアマンらしい。

こんな男とは付き合いたくないが、言っていることには説得力があった。彼は自分が最低だと

認識しているからだ。

はじめは、名誉毀損、プライバシーの侵害などなど考え、こんなことは許されないのでは、と

思っていたのだが、表現、言論の自由の問題をあらためて考えさせられた。

裁判という側面からも、訴えられる方、訴えた方の立場の違いで、物の見方が全く違ってくる

ということも再認識した。ムズカシーナア(  ・  _  ・  ;  )今さらながらコレが社会という

ものか、まだまだだなあ、自分・・・・・・(´。`)・・・。

雑誌が売れに売れ、建てられた「ハスラー」社のどでかい社屋は、人間のさまざまな欲望の

かたまりに見えた

 

ラリー・フリント

ラリー・フリント

ラリー・フリント

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/28
  • メディア: DVD


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久々の休みで、録画していた映画を見た! [映画]

「ウエディング」(1978年)

先日亡くなった、ロバート・アルトマン監督作品。

めでたいはずの結婚披露宴が、家族、親戚、男女関係入り乱れての大騒ぎ。

舞台劇のようで、たくさんの登場人物それぞれが面白い。

権威みたいなものを嫌った監督らしい作品でした。

一筋縄ではいかない、ひねくれていて、頑固で、チャーミングな監督らしさが出ている。

あらためてお亡くなりになったのが残念。

三谷幸喜の「有頂天ホテル」は、この作品やあの作品の構成をよく勉強している。

(見とらんが・・・・・・)(* ̄∀ ̄)"b" 

 

「メゾン・ド・ヒミコ」(2005年)

今個人的に注目している犬童一心監督作品。

柴咲コウを見直した。

と言っても、チョコチョコテレビでしかミテイナカッタ彼女、その眉間の皺があまり好きでは

なかったが、この作品ではその皺が、とってもブスでチャーミングだった。

「好きだけど愛することができない」「愛しているけど(だから)大嫌い」

そうせざるを得ない気持ちがよく出ていた。

オダギリ・ジョーも妻ブキ君とは違う味を出していた。いい俳優だ。

ベテランの役者さんたちも、それぞれよかった。おしゃれで、かっこいい。

「人生」を語らずに、感じさせてくれた映画だった。西島秀俊はすけこましが似合う。

この人たちは、決して戦争なんか起こさないだろう。

 

メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産)

メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産)

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2006/03/03
  • メディア: DVD


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映画あれこれ [映画]

最近見たもの・・・・・
 
北野武監督作品「TAKESHIS'
まるで私的な(多分)思いを、思いつくままに撮ったような作品。
観客はタケシ(映画)ファンを除いて、置き去りにされる。
それが芸術なのさ、と言われればそれまで。好きなものを好きに
撮る事ができるのは幸せだが、タケシは「ハダカの王様」になって
しまった。 
TAKESHIS'

TAKESHIS'

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2006/04/07
  • メディア: DVD

アメリ

これは、面白かったですな。

色使い、セット、小道具、衣裳のセンスが抜群で、そして主役のアメリが可愛らしく、

彼女の表情をず~っと見ていたかったほど。

好き嫌いが分かれるでしょうが、ハマるとやみつきになる。

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2002/08/02
  • メディア: DVD

 

 

オリバー・ツイスト

昔、マーク・レスター、ジャック・ワイルドであったよなあ、と思いながら見ていなかった。

これは、オリバー役の少年が素晴らしい。

人を引き付ける何かを持っているからこそ、悪漢からも娼婦からも不良少年からも、

お金持ちからもほおっておかれない。そんな表情を出せる俳優はそんなにはいないでしょう。

19世紀のロンドンの描写も素晴らしい。とても画面が暗いが、当時はそうだったのでしょう。

人はみな、貧しく生まれたかったわけではない。食べるために体を売り、物を盗み、首吊り

覚悟で生き延びてきた。その仲間たちにオリバーは助けられた。

その恩を、彼は小さな胸でずっと忘れない。だからこそ悩む。

今年の日本を象徴する漢字は「命」だという。

この映画は「命」というものを感じさせてくれた。

人は一人では生きられない。だからこそ、人の命は奪ってはならない。自分の命も粗末に

してはならない。

オリバー・ツイスト オリバー・ツイスト

出版社/メーカー: ポニーキャニオン

発売日: 2006/06/30

メディア: DVD


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アラビアのロレンス [映画]

 
久しぶりに見たが、素晴らしかった!
11月3日ヨル。NHKハイビジョンで放送なので、録画してあとでゆっくり見ようと
思っていたが、この映画はそんなことを許してはくれなかった。
とうとう最後まで見てしまった。
運命。戦い。友情。人種。国家。裏切り。欲望。夢。希望。そして人間というものの
もつものすごいエネルギー、不可解さ。物言わぬ自然の大きさ・・・・・・ありとあらゆる
要素が4時間近くの長さの中に詰まっている。
哲学的であり、それでいてスペクタクル満載で娯楽的にも素晴らしい。
そして、俳優たちがまたいい。
ピーター・オトゥールはイギリスをはじめとするヨーロッパ人の傲慢さを憎みつつも、
アラブ人にはなれず、自分の中に潜む残酷性におののき、時には自らを神の如く
思ってしまったりと、複雑な性格を見事に演じ、ロレンス本人に思えてしまう。
    
オマー・シャリフはアラブ人の誇りを体現し、カッコいい。
二人とも、この当時29~30歳ですよ!
アレク・ギネスはおだやかでいて、老獪に大国と渡り合い、ついには主権を取り戻さんと
する国王の風格が漂う芸術的な演技。
アンソニー・クインは見るからに粗野な部族長がぴったり。
いつもそうだが、この人は荒っぽい中に人間の哀しみを漂わせる。
 
そのほかにも、アンソニー・ホプキンス、ホセ・フェラー、アンソニー・クェイル、
アーサー・ケネディなど名優たちの素晴らしい演技の数々が心に残る。
そしてこの映画は、ラストまで見たあとにまたはじめから繰り返し見ると、
ずっとぐるぐると時間が続いているように見える。
まるで歴史が円環構造を作っているかのように!
永遠の名作だ。
 
アラビアのロレンス 完全版

アラビアのロレンス 完全版

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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トンマッコルへようこそ [映画]

期待にたがわぬいい映画だった。

笑いながら話に引き込まれていくうちに、単純に笑えなくなり、心が揺さぶられ

頭の奥がしびれてきた。

感動だけでなく、戦争という理不尽なものに対する怒りを感じたからだ。

戦争ってなんだ!

争いをなくすには、武器を捨て、貧しい人には富んでいる人が施し、みんな

仲良くするしかないんだよ。

トンマッコルでは、これ当たり前のこと。人種も、国も主義、主張の区別もない。

みんなで一緒に働き、食べ、話をする。年寄りや子供は大事にされる。

全世界で考えないと平和な世の中なんて実現不可能だ。

自分たちの生活も考えなおさなきゃね。

平和のために軍備を増強するという現代のこの矛盾。

核武装をしかねないバカものどもに見てほしいが、見てもわからんだろうね。

いろんなことを考えさせられたが、とにかくよかったです。

 

ラスト近く、村人たちが揃って立っているだけで泣けた。

朝鮮半島の平和的統一を心から願います。


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